ケリー・ライカート監督の映画で、環境保護を目指すエコテロリストたちのダム爆破計画を描いた作品。壮大な目的を持ちながらも、実際の行動は杜撰で幼稚。資本主義への反抗を目指すも、皮肉にも富裕層の力に頼らざるを得ない状況が描かれる。大きな計画よりも身近な行動の重要性を示唆する、重厚な社会批評映画。
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蒸し料理の魅力に目覚めてしまって、一日中そのことを考えていた。ひとまず、蒸し鶏からトライ。信じられないぐらい簡単だし、タイマーかけて隣で放置しておけばいいので、仕事中にも仕込めるし、挙句めちゃくちゃ美味いしヘルシー。言うことがない。明日は、漬けておいた鶏をもう一回蒸して、夜は蒸しチーズフォンデュやる。俺は止められない 、止まらない。
ケリー・ライカート『ナイト・スリーパーズ ダム爆破計画』
A24ではないライカート作品。ダムを爆破する、なんていう大それたことを行うのに、ずーっと計画が杜撰で、気がついたらこの三人の「エコテロリスト」の杜撰さ、引いてはある種の幼稚さ、みたいなものがこの映画の主題となっていた。その幼稚さ、杜撰さが後に、取り返しのつかない事態を招くことになるも、げんなりするような曇り空と同じように陰鬱なまま、現実はゆっくりといつも通り過ぎていき、状況は少しずつ悪くなっていく。

相変わらずの事故邦題。原題の「Night Moves」は「夜遊び」的な意味で、三人がダム爆破のために使うモーターボートに付けられていた名前。資本主義に反旗を翻すべく立ち上がったテロ計画だが、資金面ではリッチな父親に代表される富裕層の力を借りなくてはならなかったり、皮肉が一周して本末転倒気味。崇高な目的の下に集まった三人のはずなのに、一貫して高揚感はなく、いつも小さな疑心暗鬼を抱えながら、心が通い合うような様子も描かれ ない。結局は、序盤の社会啓発系ドキュメンタリー作家の言う「大きくて派手な計画よりも、小さな身の回りのことから」という提言が、重く重くのしかかってくるそんな顛末だった。